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最新更新日 2012.5.14
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9月の徳目 報恩感謝
「ありがとう」が心と心を結ぶ
 園庭の菜園にピーマンやトマトが枝にたわわに実をつけました。今日は収穫祭です。いっぱいの太陽と毎日の水やり、子ども達の努力と願いが実を結んだのでした。目を輝かせてのとりいれです。

 野菜サラダにまぜて、豚肉と炒めて、ピーマン・トマト嫌いのAくんもおいしく頂くことが出来ました。自分たちで育てた作物なのですから。

 「いただきます」の前に仏さまに差し上げました。自然のめぐみと、仏さまのあたたかな見守りに感謝しました。そしてお友達と仲良く力を合わせて作物を育てることができたことを感謝しました。

 私たちは一人では生きていません。この冊子一つをとっても、原料の樹木を育てた太陽と雨、森を維持する生態系の生き物たち、木を伐り、パルプにし、運び、紙にし、印刷し…と、多くの人々、社会の仕組みの「おかげ」があって、こうして手に取ることが出来ているのです。

 森の植物と動物や昆虫、微生物はお互いに支え合う仕組み、生態系の中に暮らしています。すなわち「共生(ともいき)」の関係の中に暮らしているのです。生態系のどれか一つが欠けると、何かが過剰となり、全体のバランスが崩れ、森は別の生態系に変化し、時として森としては死滅へと向かってしまいます。

 「ひとつ」がべつの「もうひとつ」の原因であり、結果となっている-すべての事象は仏教の言葉で言う「因縁(いんねん)」で結ばれているのです。

 栽培の収穫の活動を通して、「生かされている自分」、「お世話になっている自分」に気づき、「ありがとう」と自然に言える子どもに育って欲しい。そして、自分の満足と幸せのためは、相手を押し退け、他者の命さえも奪うことさえあります。ただただ「ご迷惑をかけているだけの自分」に気づき、「ごめんなさい」が心から言える子どもであり、大人でありたいものです。

東京・行慶寺ルンビニ幼稚園園長:
日仏保常任理事:
小俣昌道
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